今回から少しだけPauper Challengeの僕なりの考察を書いてみましょう。

Pauperっていうのは公式ではMOにのみ存在する、
コモン限定構築のことです。
レガシーのコモン限定版と思っていただければ概ね間違いではありません。

ちなみに考察とは言っても僕は新参ヘタレプレイヤーですので、
期待はせずにお願いします。

まずは先日の大会の結果とデッキリストがこちら。(PCのみ)
http://www.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/1374117

そして僕のマッチレポートがこちら。
http://diaryofpauper.diarynote.jp/201007050048425698/

ここからいくつかのトピックをさらって行きましょう。

①ゴブリンの変化

Top8に入らないことも多いですが、ゴブリンはPauperのトップメタの一つ。
入賞を逃すことがあるのは単純にメタの流行によるものだけで、
デッキとしての完成度と安定感では他を寄付けません。

ただ、メタを反映してデッキに若干の変化はありますね。
固定パーツはほぼ変わらないものの、
同型に強い除去として、《炎の突き/Flame Jab》と人気を二分していた
《死の火花/Death Spark》ですが、最近では《死の火花》に軍配が上がったようです。
以前はサイドと合わせてこれらは2~3枚だったものが、
この大会ではメインとサイド合わせて4枚体制のデッキしか勝ち上がってません。

その他、以前はサイドに入っていた《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder》ですが、
最近では見られません。これは白ウィニーに強いカードで、
最近では白ウィニーを選択するプレイヤーが少ないので、
シンプルに他のアーキタイプをメタる形が取られてますね。
同じような効果を狙えるカードの《灰の殉教者/Martyr of Ashes》の方が、
汎用性が高いということも言えるでしょう。

アーティファクト対策では、《粉々/Smash to Smithereens》、
《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》が見られますが、
《粉々》は親和に強く、《静電気の稲妻》は青単に強いです。
どちらも今強いデッキなので、両方正解かと思いますが、
マナが伸びないゴブリンで、《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》を
見なくなったのは当然の流れなのかもしれません。

②ストンピィの進化

スプリットとはいえ1位に上り詰めたストンピィ。
このアーキタイプにはメタによる変化というよりも、
アーキタイプとしてレシピが洗練されてきた感があります。

特に、Top8に残った2つのデッキが採用している、
《カルニの庭/Khalni Garden》に関しては、新しい発見かと思います。

以前のストンピィは、土地が16~18枚だったのですが、
この枚数だと、巨大化系のカードを連打するのに
十分なマナ域まで土地が伸びないことがありました。

また、ストンピィは18枚以上コンバットトリックにスロットを割くため、
意外とクリーチャーが少なく、単除去でかわされた挙句、
手札にスペルがだぶついて何も出来ない状況になることがありました。

これらの問題を同時に解決したのが《カルニの庭》ですね。
このカードのおかげで土地が増えるのでマナが安定しやすくなり、
0/1の苗木トークンも巨大化すれば十分なアタッカーです。

なお、コンバットトリックを擬似的な本体火力と考えれば、
ストンピィよりも赤単バーンの方が安定感があるように思われそうですが、
コントロール系のサイドに《水流破/Hydroblast》がある限り、
メタの影響に左右される点であり、またブン回りした場合ストンピィが見せる3キルは、
バーンデッキにはできない芸当なので、やはり一概には言えないですね。

ともあれ今回の微調整により安定感を少しだけ増したストンピィは魅力的なデッキです。

③これらをメタるには?

上記2つに親和を加えて大雑把に言えば、
今回は勢いのあるビートダウン系のアーキタイプが勝ち組になった大会でした。

単純に、ゴブリン、ストンピィ、親和の全てに5分以上残せる
デッキを用意するなら、白ウィニーか白黒ペストがいいでしょう。

サンプルレシピはそれぞれこちら。
http://circleofpaupers.sakura.ne.jp/decks/white_weenie.html (白ウィニー)
http://circleofpaupers.sakura.ne.jp/decks/pest.html (ペスト)

これらのサンプルレシピはストームを意識してある形なので、
親和をメタるなら、《心優しき一角獣/Benevolent Unicorn》辺りを
《塵は塵に/Dust to Dust》などに変えるとより勝率が上がります。

ただ、この2つはコントロール系には全体的に不利です。
特に白ウィニーはグダると本当に何も出来なくなるので気をつけてください。

また、メタゲームの隙をついてストームがグーンと増えたりもしますからね。


とまあ、こんな感じで週一回、勝ち上がったデッキの特長と、
メタとしてのそのアーキタイプの立ち位置なんかを紹介していければなと。

ちなみにお約束していたサイトの更新がまだできてませんor2
仕事の合間縫ってやるので、なんとか今週中には・・・

コメント

M2_panakin
2010年7月7日22:09

おつかれさまです。
こういった考察記事は非常に参考になります。
やはりコントロールが流行ったためか、高速デッキが勝ちあがってますね。
個人的にはストンピィの勝ちあがりが興味深いですね。
親和に勝てるんだぁと思ってしまったり・・・まだまだ勉強不足ですねorz

僕もいつか取り上げてもらえるように頑張りますww

nos
2010年7月8日19:54

〉M2panakinさん
どもども。誰得企画なんですが、そう言っていただけると嬉しいですw

ストンピィはブン回りすると親和に限らず割と何にでも勝てますよ。
ただ手札が噛み合わなければ何にでも圧敗しかねないと思いますがw

真面目な話、親和相手だと基本的には僕も不利だと思ってました。
序盤さえしのがれれば中盤以降凄まじいアド差がつくはずですし。

でも僕はストンピィはそれなりに回したことあるんですけど、
オーソドックスな親和はそんなに回してないので、親和側も
安定性とかの面では案外きついのかもしれませんね。
nos

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